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「クラシックの入り口になるような演奏会を」 若手金管5重奏団 Brass Quintet "JaJu"を深堀! 

SNSで流れてくる演奏会、プログラムは素敵だしとても興味あるんだけど、知り合いもいないし内輪な感じだったら行きづらいなぁ・・・」

 

 

この記事を読んでいるあなたなら、TwitterFacebookの演奏会告知を目にしたことがあると思います。

でも正直どんな団体なのか知らないと、お金と時間を割くのはなかなか気の進まないもの。

演奏を聴く前に少しでも団のことを知ってもらおうと思いたち、今回1/12(土)に第3回演奏会を迎えるBrass Quintet JaJuさんにインタビューしてきました。

Tp山野井大輝 横尾春香 Hr赤羽聡美 Tb水島さやか Tuba角田一久の5人で活動中の彼ら。

結成の経緯や特色を聞いていくうちに、JaJuならではのこだわり、演奏会を開く目的など、普段聞けないあれやこれやを聞くことができました。

 

 

 

 

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都内某所で行われたことリハーサルにお邪魔しました。

今回インタビューに答えてくださったのは以前から筆者と面識のあった山野井 赤羽 角田の3名。

 

まず団体のことについて聞かせてください。 Brass Quintet JaJuの読み方は"じゃじゅ"で合ってますか??

はい、そのままローマ字読みで”じゃじゅ”と呼んでください!

アレですね、とても特殊な名前ですね。

団体名の由来は、メンバー全員が1月生まれ(January)と6月生まれ(July)生まれなんですよね。それを文字って”JaJu”になりました。 そう、僕と角田の男2人が6月生まれ、赤羽横尾水島の女子3人が1月生まれです。はい。

そもそも僕たちって共通点がぜんっぜんなくて。学校も違うし出身地も違う。おまけに歳まで違っていて僕と赤羽横尾が25歳、山野井が26歳、最年長水島さんが27歳です。みんなそれぞれアンサンブルやりたいなーって思っていたようで、今インタビューを受けている3人が尚美のディプロマに在籍していた時に僕と横尾が中心になってメンバーを組むことになったんです。

そうなんですね。ところで団内の雰囲気ってどんな感じですか?普段と合わせの時の違いとかってあります?

和気あいあいとしてるよね!

山野井はよく横尾に怒られてるよね。

一応先輩なのにな。

確かにさっきもリハーサルで「さっきと息吸う場所ちげぇじゃねぇか!」って怒られてたね。笑 山野井君ってそういうポジション多いよね。7月に一緒にイタリア行ったときのアンサンブルでも

ちょ、その話は

 

 

 

また今度聴けるそうです。

 

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この後横尾(画面手前)に叱られることになる山野井(赤)

 

山野井は普段も演奏もムードメーカー、音もキャラクターがしっかりしていて頼りがいがあります。 横尾は実質的なリーダーでしっかり者。よく山野井を叱ります。

なるほど。トランペットは金5のなかで唯一複数本ある楽器ですから、その分個性がハッキリ出ていると演奏も面白いですよね。

角田はボソッと面白いことを言います。二部のMCはJaJuの名物になりました。(なってしまいました。)

第1回第2回と賛否両論物議を醸したMCにご期待ください。

水島はおねぇさん的ポジションでアンサンブルをまとめてくれます。 カッコいいソロも吹けちゃうんですよ!

あとソルフェージュの天才!

その情報今いる?

f:id:jumpei_kino:20181229171826j:imageJaJuのお姉さんことTb水島

 

 

赤羽は色々とパワフルですよね。

うん、確かにパワフル。

大学生のころからよく言われる、、、

ソロで吹くHigh Fとかすごいですよ。どんな感じにすごいかは実際に聴いてみたらわかります。すごいです。

個人の詳しい紹介は当日配るプログラムに書いてあるのでそちらも楽しみにしていてください!

 

 

なにやらプログラムのプロフィールにも仕掛けがあるみたいですね・・・どんな仕掛けなんでしょうか、真相は当日会場で。

 

JaJuのコンセプトは”クラシックの入り口をつくる”

金管アンサンブルの団体ってたくさんあるじゃないですか。10重奏だったり8重奏だったり昔からあったり出来たばっかりだったり。そんな中でBrass Quintet JaJuならではの魅力ってどんなところにあるでしょうか?

 

学生のころからやっているアンサンブル団体ってもともと自己研鑽のためにやっている団体が多いイメージがありますが、僕たちのコンセプトは「クラシックの入り口をつくる」ですかね。音楽を理解ではなく実感としてとらえてもらいたい。一緒に空間を作っていただくことを大事にしています。そのなかでE.ボザの『ソナチネ』のような金5の王道のような曲に触れる機会としても演奏会をしていきたいですね。普段生きている中ではボザの曲ってなかなか遭遇しないので。笑

 

たしかに今回のプログラムはパッフェルベルのカノンニューシネマパラダイスのようなクラシックの間口となるような曲からボザのソナチネまで本当に多岐にわたっていますよね。プログラムにそういう狙いがあったとは。

前半のメインであるE.ボザのソナチネはロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団の首席トランペット奏者オマール・トマゾーニさんから直々にレッスンを受けたとか。

 

本当に素晴らしいレッスンでした。奏法だけでなく楽器の特性や並び方など様々なことを教えていただき、音楽を奏でる活力をもらったような感覚です。魔法にかかったみたいでした!

確かにリハーサルの時のボザの並び方は特殊でしたね。今までありそうでなかったというか。

他の曲も曲の魅力や特徴に合わせて並び方を変えています。それぞれの聞こえ方の違いも楽しんでいただきたいです。

 

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レッスン後の様子。コンセルトヘボウ首席のオマールさんと魔法にかけられたメンバー。

 

 

今回はゲストでドラムが入るとお聞きしました。

はい、今回ドラムの岡瑞恵さんに何曲かお手伝いいただいています。JaJu初の試みなので本番がとても楽しみです。

 

第2回のポップスコンサートからさらに進化したJaJuのカジュアルなサウンドにも注目です。

 

 

あとハイトーンプレイヤー角田(チューバなのに)が吹くハイトーンにも注目だよね。

今回一番高い音ってどのくらいの音ですか?

五線の上のGですね。記譜は。

記譜"は"?

ご期待ください。

 

ご期待ください。(角田ご本人による衝撃の参考音源はコチラ)

 

あとリハ―サルを見ていて思ったのがトランペットの持ち替えがとっても多いですよね。B管C管フリューゲルにピッコロ・・・今回トランペット系は何本使うんですか?

持っていくのは全部で10本だね。

10本

ご期待ください。

f:id:jumpei_kino:20181229172504j:imageご期待下さい

 

JaJuメンバーの今後の活動

メンバーそれぞれクラシックの分野でご活躍ですよね。JaJuだけでなくいろんなところでお見かけします。僕も吹奏楽やアンサンブルでご一緒たことがありますよね。僕と赤羽さんは1/5のSymphonic Winds Tokyoのニューイヤーでもご一緒します。今後の活動について教えてください。

メンバーそれぞれの活動というと、私はもう一つの所属団体Film Brass定期演奏会が控えています。(詳しくはコチラ) 山野井はオーディションに合格して新人演奏会に出ることになりました。(詳しくはコチラ) メンバーが多方面で活躍しているのを見るとお互い励まされますね。もちろんJaJuとしても群馬県で講習会や演奏の予定があり、自主企画も第4回第5回と続けて行きたいと考えています。皆様どうぞ応援よろしくお願いします♪

 

 

最後にお客様へ一言

今回の第3回の会場は大泉学園 ゆめりあホールで過去最大キャパ170席です。ホールは大きくなりますが、お客様との心の距離はぐっと近く!手拍子や拍手で一緒に盛り上げていきましょう!新年1月12日土曜日 19:00開演 21:00終演(予定)でお待ちしております!

 

 

 

 

 

 

個性豊かで優しさあふれる5人。年の近い5人だからこそ、妥協のない企画と演奏を為し得るのだとか。

写真や演奏だけでは伝わりきらないJaJuの魅力に触れられた心地よいインタビューとなりました。

チケットお問い合わせは brassquintetjaju@gmail.comお名前とチケット枚数を明記の上ご連絡ください。個性豊かなメンバーが個性豊かな返事をしてくれるそうです。誰から返事が来るかはその時のお楽しみ。

皆さんも楽しさ溢れるクラシックの入り口に足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

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